症例報告 年代:60代 性別:男性 職業:介護職 主訴 股関節の動きの硬さにより、空手の蹴り動作がうまくできない 原因 長年空手を継続してきた中での加齢に伴う股関節・脊柱・胸郭の可動性低下と、左右差を含む全身の連動性低下 既往歴 特記すべき既往歴なし お悩み 学生時代から続けている空手を、年齢を重ねても気持ちよく続けたい。しかし最近は体の硬さを強く感じ、特に組手や型での蹴り動作において「足が上がらない」「しっかり蹴り込めない」感覚があり、肩や体幹のブレも気になっていた。痛みはないものの、思うように動けないことへの不安が大きくなっていた。 初回の状況 全体的に股関節の可動性低下が顕著で、開脚は約90度程度、長座前屈では床にほぼ手が届かない状態。脊柱の柔軟性も低下しており、特に胸椎の伸展・回旋・側屈が出にくい印象があった。 検査では左右股関節の可動性に差があり、胸郭の動きの硬さも伴っていたため、股関節単体の問題というより「股関節―骨盤―脊柱―胸郭」の連動がうまく使えていない状態と判断。ご本人の希望としては「肩や体幹がブレず、しっかりと蹴り込める体」を取り戻したいという明確な目標があった。 施術・運動療法の方針 +Rebodyでは、単に柔らかくするのではなく「正しい位置で、正しい順番で動かせるカラダづくり」を重視。 施術ではまず全身の歪みを整え、特に骨盤周囲の歪みが強かったため集中的に調整。あわせて脊柱、特に胸椎の伸展・回旋が出やすい状態をつくることで、蹴り動作につながる土台を整えた。 運動療法では股関節の可動域改善に加え、胸郭の動きや「ねじる動き」を全身で連動させるエクササイズを実施。 自宅での宿題として、座位での股関節の引き込み動作、股関節の回旋運動、開脚ストレッチを毎日行っていただくよう指導した。 6回目の状況 開脚角度自体に大きな変化はまだ見られないものの、空手の練習時に「蹴りやすさ」を体感する場面が明らかに増加。特に練習前に股関節をねじる動きを左右しっかり行うことで、動き出しがスムーズになり、蹴り込み時の安定感が向上しているとのこと。 ご自宅でもストレッチポールや宿題を継続して実施されており、体の使い方への意識も高まっている。 今後も骨盤・股関節・脊柱の柔軟性と左右差の改善を継続しつつ、股関節のねじれから脊柱・胸郭へとつながる連動性をさらに引き出すことで、年齢を重ねても「より動けるカラダ」を維持し、空手を安心して続けられる再発予防・機能改善をサポートしていく予定である。
