症例報告 年代:50代 職業:主婦 性別:女性 主訴 慢性的な腰痛・肩こり 原因 長年にわたる両家族の介護。体移変換や車椅子介助など、自身より体重の大きい方を支える動作が日常的に多く、腰や肩へ継続的な負担がかかっていた。 既往歴 特記すべき既往歴なし お悩み 介護・介助動作を行うたびに腰や肩に痛みが出やすく、慢性的な不調が続いている状態。特に体移変換や車椅子介助後は痛みが強く残りやすく、「このまま介護を続けられるか不安」という思いを抱えていた。 初回の状況 腰を曲げる動作や高い場所への物の上げ下ろし、洗濯物の干し作業などで肩や腰に症状が出現。評価では骨盤の歪みに加え、物を持つ・前屈する際に股関節ではなく腰から動く癖が強く、常に腰へ負担が集中している状態が確認された。その影響で背骨は丸まりやすく、悪姿勢が習慣化。結果として介護時に腰痛が顕著に誘発されやすい状態であった。 検査時に股関節をしっかり引き込み、お尻やお腹を使った動きを体感していただくと、腰への負荷が軽減することを実感。動作評価では股関節の可動域に左右差が大きく見られた。 施術・アプローチ まず施術にて骨盤や全身の歪みを整え、動きやすい身体環境を構築。その上で運動療法では、お腹周り(インナーユニット)と股関節を引き込む動きを重点的に実施。 介護により姿勢が崩れやすい背景を踏まえ、ヒメトレを用いた体幹部・インナーユニットの再教育を徹底。これにより「お腹に力を入れているつもり」だった状態から、実際に機能する体幹の使い方へと改善がみられ、検査後の痛みは明らかに軽減した。自宅ではヒメトレを用いたセルフケアを継続していただいている。 6回目の状況 介助時の腰痛はまだ出るものの、以前のように強い痛みが長く残ったり、翌日まで引きずることは減少。肩は可動制限が残存しているため、骨盤・体幹という基礎土台を安定させながら、脊柱の動きを引き出し、姿勢改善を通して肩の動きやすさを高める方針を共有。 ご自宅にあるストレッチポールを活用したセルフメンテナンスも併用し、「介護をしながらでも壊れにくいカラダづくり」を目指して継続中。週1回行っているヨガも、痛みなく楽しめる状態を目標に、再発予防と機能改善に向けて取り組んでいる。
