症例報告 年代:50代 職業:デスクワーク 性別:女性 主訴 右膝の痛み。長時間の歩行・階段の上り降り・信号待ちなどの停止から動き出す際の急な動作で痛みが出る。 原因 大きな外傷歴などはなく、体の使い方の癖による影響が大きい。股関節がうまく使えず、膝で頑張って動いてしまうパターンが強く、負担が膝に集中していた。 既往歴 特記事項なし。 お悩み ご家族に介護状態があった経験から、「自分は20年後・30年後も自分の足でしっかり動き続けたい」「介護を必要としない体を維持したい」という強い思いで来院。 初回の状況 関節自体の損傷は見られなかったが、しゃがむ・片脚荷重・立ち上がりなどの動作で右膝に痛みが出やすい状態。デスクワークによる股関節・臀部・腹部の感覚低下が強く、骨盤の歪みや巻き肩、脊柱のバランスの崩れも認められた。 しゃがむ動作では膝から曲げる癖が強く、股関節から引き込む連動が使えないため膝にストレスが集中していた。 施術後は立位姿勢の変化、しゃがみ込みのしやすさ、膝の痛みの軽減を実感。セルフケアとして「股関節の引き込み」「座位でのインナーユニット(特に骨盤底筋)を使う意識」を宿題として指導。 6回目の状況 セルフケアの継続により、股関節の可動性と姿勢の安定が向上。ストレッチポールを使ったリラクゼーションも取り入れ、体の戻りが少ない状態を維持できてきている。 短距離歩行ではまだ右膝に負担を感じるものの、階段・動き出しでの痛みは軽減傾向。 しかし、股関節・腹部の使用がまだ不十分で、動作が崩れると膝に負担が戻りやすいため、今後も「より動けるカラダづくり」に向けて継続予定。 今回のケースでは、膝そのものを治すのではなく「膝に頼らない身体の使い方」へとアップデートしていくことで、痛みを繰り返さない・将来の体を守るというご本人の目的に向かって進んでいます。動ける体は年齢ではなく使い方で変わります。これからも再発予防・機能改善の両面からサポートしていきます。
